「40歳を過ぎたあたりから、小さい数字が見づらくなってきた。」思いあたる方はいませんか?老眼の始まりかもしれません。

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79.老眼

  「40歳を過ぎたあたりから、小さい数字が見づらくなってきた。」思いあたる方はいませんか?老眼の始まりかもしれません。

1) 老眼とは何?なぜ起こるの?

  老眼とは手元が見づらくなってくる現象です。カメラのレンズにあたる水晶体があります。若いころはとても柔軟性があって、遠くを見る時は薄く、近くを見る時は熱くと臨機応変に厚みを変えてピント合わせをしてくれていました。ところが40歳を過ぎたあたりから加齢により水晶体の弾力性が失われ、近くを見ようとしても十分な厚さまで膨らんでくれません。その結果、手元が見づらくなります。新聞が読みづらい、暗いところで数字がはっきりわからない、レストランのメニューが読みづらくなった・・・老眼が始まったサインです。

2) 老眼鏡を使わないとダメ?

 残念ながら不自由になったらメガネを使っていただくほかありません。水晶体の厚みの足りない分を凸レンズのメガネで補います。

 遠視の方は40歳頃から不自由を訴える方が多いです。近視の方はメガネをはずすと近くがはっきりします。これは自分の近視が老眼鏡をかけたと同じ働きをしてくれるからです。
 どんなメガネを使ったらよいでしょうか。これはケースバイケースです。今までメガネで生活していた方は遠近両用メガネにすると一つのメガネで遠くも近くも見えて便利です。遠くが不自由ない方は、何か読み書きをする時だけ近く専用のメガネをかけましょう。弱い近視の方は、メガネをはずして裸眼で見るという方法があります。私は弱い近視なので、普段はメガネなしで仕事は不自由しません。辞書や地図を見る時は老眼鏡を使います。皆さんそれぞれ、ご自分が一番快適な方法を選んでください。
 遠近両用コンタクトレンズという選択肢もあります。ただ、これは遠くも近くも見えるのですがメガネに比べ鮮明さに欠けます。この点を承知し妥協していただければ、便利なものです。私の体験記をコラム38に書いています。ご覧ください。


2016/7/6更新

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