121.結膜⑦：まばたきの度にゴロゴロ、結膜異物かもしれません
まばたきをする度に目がゴロゴロして治らない。こんな症状があったら結膜異物を疑ってみてください。
1） 結膜異物とは
強い風邪が吹いて目にゴミが入った、植木の手入れをしていて土や木くずが目に入った、理由は様々で、異物の種類も様々です。通常、目に異物が入るとその刺激で涙の反射性分泌が起こり、異物は涙で排出されます。
ところが、表面張力の力が働き、結膜と異物がしっかりとついてしまい、涙で排出されない場合があります。この場合、ゴロゴロ感が取れず、特にまばたきの度に目が痛みます。
2) 異物の種類と治療
異物は様々ですが、多いのは植木の手入れの際の木くずや樹皮、小さな虫です。写真は上の瞼の裏に張り付いた樹皮です。（○で囲ったもの）下の瞼、上の瞼、どちらにも異物の入る可能性はありますが、上の瞼の異物が多いです。これは上の瞼のほうが奥行きが深いからと考えられます。まばたきの度に目をこするので、角膜に傷がつき、ズキズキ、ゴロゴロします。こうなると、涙が出ても、異物を洗い流してはくれません。治療は、とても簡単なのですが、綿棒でひとこすりすれば、ほとんどのものが、あっけないほど簡単に取れます。異物感、ゴロゴロが取れない場合は、結膜異物を疑って眼科を受診してください。
(2020/1/08更新 ）