39. 目の紫外線対策をお忘れなく
4月になり、日差しが強くなってきました。今回は、目の紫外線対策、サングラスの選び方をお話しします。
1) 紫外線と目
紫外線は骨を丈夫にするビタミンDを作るために必要ですが、通勤・通学や買い物で戸外を少し歩く程度で十分です。それ以上の紫外線は肌や目にダメージを与えます。翼状片(結膜の異常で、結膜が角膜上に伸びてくる病気)、白内障、加齢黄斑変性症は、紫外線で悪化します。一年では4月から9月、また一日のうちでは午前10時から午後2時が最も紫外線の強い時間帯です。外出時にはサングラスを上手に使って、紫外線のダメージを防ぎましょう。
2) どんなサングラスが良いですか?
「どんなサングラスが良いでしょう?」と質問されることがあります。私は3つの条件を上げます。しっかり紫外線をカットするもの、色は薄目のもの、フレームは顔にフィットするもの、この3点です。3) レンズの選び方
UVカット機能がしっかりしたレンズを選んでください。眼鏡店で店員さんに、「UVカット機能がありますか?」と聞いてください。店員さんは、カット機能のついたレンズを勧めてくれます。4) 色の濃いものは逆効果です
色の濃いレンズは暗くなるため、瞳孔が開いて、目の奥(網膜)に入ってくる光はかえって多くなります。色は薄目がおすすめです。UVカット機能のついたレンズを選んでもらえば、色が薄くても紫外線はしっかり防ぐことができます。5) フレームは大き目で、顔にしっかりフィットしたものを選びます
せっかくサングラスをかけても、紫外線はメガネのフレームの脇や上下の隙間からも入り込んできます。フレームはやや大き目、眼鏡店で顔にフィットするように調節をしてもらいましょう。6) こんなメガネもあります
東海光学というレンズのメーカーでは、遮光オーバーグラスという、普段使っているメガネの上からかけることのできるサングラスを販売しています。ただ、かなりごついのが玉に瑕です。フレームの隙間から紫外線が入るのを防ぐため、フレームの横部分にも遮光レンズを取り付けたものもあります。大きな眼鏡店なら取り扱っています。視覚障害で障碍者手帳を持っている方は、遮光眼鏡に補助が出る場合があります。該当する方は、店員さんに手帳を見せて相談してください。
川崎市多摩区 ふじえ眼科 院長 藤江敬子 プロフィールはこちら
2013/4/15 更新