多摩区 中野島・登戸 ふじえ眼科

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32. ぶどう膜炎

コラムの第5回を見てください。目の断面図があります。虹彩、毛様体、脈絡膜この3つの部位をまとめて、ぶどう膜と呼びます。何故、ぶどう膜と呼ぶか、それは解剖してみるとまるでぶどうの巨峰のような紫色をしているのです。
このぶどう膜に突然、炎症が出ることがあります。原因は様々ですが、ぶどう膜に起きた病気を総称して「ぶどう膜炎」と呼びます。

1) どんな症状が起きるか

炎症が起きると、患者さんは「眩しい」「目がかすむ」「目が重く痛い」といった症状を訴え受診します。検査用顕微鏡で拡大してみると、角膜と虹彩の間の「前房」と呼ぶ部位に炎症細胞が見られます。また炎症が激しい場合は虹彩と水晶体が癒着して瞳孔が変形したり、動かなくなったりします。また、炎症のために眼圧が上昇する(これを続発性緑内障といいます)こともあります。

ぶどう膜炎 ぶどう膜炎
図1(↑)炎症のため虹彩と水晶体が癒着しています。 図2(↑)散瞳剤の点眼で治療し、改善しました。

2) 原因は何?

実は原因がわからないものがたくさんあります。原因不明のもの半数、原因のわかるもの半数といったところでしょうか。
原因のわかるものではベーチェット病、サルコイドーシス、原田病が代表です。他に細菌、ウイルス、寄生虫の感染による感染性のものもあります。

今月からシリーズで、ぶどう膜炎のそれぞれの話や、治療、原因のウイルスなどお話していきます。


川崎市多摩区 ふじえ眼科 院長 藤江敬子 プロフィールはこちら

2012/9/11 更新

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