20. 目のけがの話し その2:角膜異物
1) 角膜異物
目の中に小さなゴミや木くず、鉄粉などが入り、角膜(黒目)の表面に張り付いてしまったものです。通常、目のなかにゴミが入ると、痛みの刺激で涙が出て、自然に洗い流されることがほとんどですが、目の表面にはりついたまま、どうしても取れないことがあります。2) 原因・症状
一番多いのは鉄粉です。静電気で角膜についてしまい取れにくいからです。大きいものなら鏡を見て、肉眼でわかるものもあります。角膜は知覚がとても敏感なので、ごろごろして痛みを感じます。
3) 治療
取れない時は、待っていても取れません。眼科に行って取ってもらうしかありません。異物針という先のとがった器具を使って異物を取り、その後は感染予防に抗生剤の目薬を使い、傷を治します。鉄粉の場合、日にちがたつと周囲に錆びが出て、治っても角膜に濁りが残ることがあります。いつまでもごろごろする、鏡を見ると黒目に何かついている、こんな時は、早めに眼科に行きましょう。
川崎市多摩区 ふじえ眼科 院長 藤江敬子 プロフィールはこちら
2011/09/15 更新
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