15. 白内障の話し
60歳を過ぎた頃から、物がかすむ、視力が落ちた、光がまぶしいといった症状で受診なさる患者さんがいます。こうした症状に思い当たる方はいませんか。
1) 白内障とは
カメラのレンズに当たる水晶体は、若い頃は透明ですが、年齢とともに白く濁ってきます。これは、加齢によるものなので、人によって差はありますが、年齢を重ねれば、必ず出てくるものです。
時々、若い方でも白内障のある人がいます。先天性のもの、外傷性(目をぶつけたことがあるなど)、またアトピー性皮膚炎の人に見られることがあります。
2) 白内障の見え方
お部屋の窓ガラスが透明なガラスから曇りガラスになったと想像してみてください。ものがぼんやりする、暗い、視力が落ちた、対向車のライトがぎらつく、戸外を歩くときまぶしい、人によっていろいろな訴えがあります。
3) 白内障は怖い病気ではありません
白内障は病気というより、加齢に伴うからだの変化と考えていただいていいでしょう。怖いものではありません。生活に不自由がなければ、そのまま過ごしても大丈夫です。逆に不自由を感じるなら手術をします。手術は、自分の白く濁った水晶体を取り、人工の眼内レンズを植え込む手術です。
日帰でもでき、あまり不安に思うことはありません。
白内障の手術は次回のコラムでご説明します。
川崎市多摩区 ふじえ眼科 院長 藤江敬子 プロフィールはこちら
2011/04/11 更新
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