6. 近視の話し
今回は、近視のお話です。
1) 近視とは何?
前回のコラムで、目の構造をお話ししました。角膜と水晶体が、カメラのレンズにあたります。図1を見てください。網膜にピッタリとピントが合うと、遠くのものがはっきり見えます。これは近視のない目です。
それでは図2を見ましょう。レンズの屈折力が強すぎて、網膜の前にピントが合っています。この場合、遠くのものはぼやけて見えます。
もう一つ近視の原因があります。目の奥行きです。私達の目の奥行き(眼軸長)は約24mmですが、眼軸長が長い人も近視になります。度の強い近視の人は眼軸長が長い人が多いのです。
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図1 | 図2 |
2) 原因は?
原因はよくわかってはいません。ただ、現代人は近くを見ることが多く、水晶体が厚くなり近視の状態になることも考えられます。3) 治りますか?
薬や、目の運動で近視が治るかという質問を受けることがあります。はっきりと効果を証明された治療はありません。最近は、レーシック手術が行われます。エキシマレーザーという器械で角膜を削り、角膜の屈折率を下げて網膜にピントが合うようにします。
学校検診で視力低下を指摘され、近視とわかるとがっかりするお子さん、親御さんがいらっしゃいます。私は、その方達に「個性ですよ」とお話ししています。眼鏡をかければ遠くのものがきちんと見えれば、それは病気ではありません。
私も近視で、遠くを見る時は眼鏡をかけていますが、自分の個性だと考えています。
4) 眼鏡はどうしますか?
軽い近視の方は、日常生活で何も不自由はありません。こういう方は眼鏡をかける必要はありません。遠くが見づらい時は、遠くを見る、車の運転をする、そうした時にかける眼鏡を持っていて使うと、とても便利です。
少し離れたものもぼんやりするなら、常時、眼鏡をかけたほうがよいでしょう。
お子さん達には「黒板の字が見えづらかったら、無理をしないで、授業の時は眼鏡をかけましょうね」とお話しをしています。
川崎市多摩区 ふじえ眼科 院長 藤江敬子 プロフィールはこちら
2010/06/21 更新
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