多摩区 中野島・登戸 ふじえ眼科

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158.角膜①:小さい働き者

今月から角膜シリーズをお届けします。角膜は直径12mm、厚さ0.5mmのとても小さい器官ですが、驚異的な働き者です。

1) 透明です

角膜の構造目の中央、瞳の一番表面にあるのが角膜です。直径約12mm、厚さ約0.5mmの小さな器官で、目のなかに光を取り入れるため、透明です。
目はカメラのようなもので、角膜と水晶体で約60D(ジオプター)の凸レンズの役割を担っていますが、なんと角膜はそのうちの40Dの屈折率を持ち、網膜にピントを合わせています。
角膜にとって大切なことは透明であること。角膜が濁ると光が入らず、見えません。角膜は透明であるために、努力をしています。角膜の一番内層の角膜内皮は、ポンプ機能で水分を取り除き、透明であり続ける努力をしているのです。

2) 目を守ります

角膜の表面は涙で覆われ、乾燥や異物、病原菌の侵入を防ぎます。
涙は目の潤滑油、また角膜を守るために、結膜も免疫物質やムチンという保湿のための物質を分泌し、一役かっています。

3)痛みに敏感

角膜はとても痛みに敏感です。三叉神経という知覚神経が走っていて、傷や感染があると「痛い」と警告を送ってきます。これは、角膜が私たちにとってとても大切な器官であるための生体防御反応です。
来月からは、角膜の病気をご紹介します。


(2023.4.2更新)


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