156.結膜⑤:結膜下出血「白目が真っ赤!」
昨年、私も経験しました。ふと鏡を見たら、白目が赤いのです。何も症状はありません。自分で気付かず周りの人から指摘されることもあります。
痛くも痒くもないのに、白目が真っ赤、何か病気かしら?結膜下出血かもしれません。
1)結膜下出血
白目(球結膜)には血管がたくさん走っています。目をぶつけるとその血管が切れて出血することがあります。球結膜は卵の薄皮のような膜で、その下に出血した血液が広がり、わずかな出血でも真っ赤に見えます。ぶつけた記憶がなくても起こることがあり、このほうが多いかもしれません。とにかくびっくりしますが、実は手足をぶつけた時の、あざのようなものです。
2)あわてなくても大丈夫
何も症状がない、そして写真のように面で赤い場合は、結膜下出血の可能性が高いので、慌てずに深呼吸をしましょう。残念ですが、治療薬はありません。あざが引いていくのを待つように、出血が引くのを待ってください。視力に影響はありません。私は、今述べたようなことをパンフレットにして患者さんにお渡ししています。
(2023.2.8更新)