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92.白内障

平成26年にコラム57で白内障を書きました。今回、3年ぶりで白内障についてお話しします。

1) 白内障とは

  水晶体が白く濁った状態を言います。水晶体はクリスタリンというたんぱく質で出来ていますが、クリスタリンが変性し、配列が乱れると白く濁ります。
 白内障には生まれながらにある「先天性」、目の病気が原因で起きる「続発性」、怪我が原因の「外傷性」、そして加齢による「加齢性」があります。一番多い加齢性白内障は、年を重ねることで起こるので、避けようはありません。40歳代から始まり、80歳代ではほぼ100%に見られます。ただ、その程度は千差万別、40歳代で不自由で手術を受ける方もいれば、90歳を過ぎても良い視力を保ち、生活に不自由なく暮らす方もいます。

2) どんな症状を自覚しますか?

 霧がかかったように見える、視力が落ちた、車のライトが眩しいという訴えが多いです。
視力が良くても濁りが水晶体の中央にある方はとても不自由を訴えます。

3) 治療は?

 治療は手術です。ご自分の濁った水晶体を超音波の機械で砕いて吸い取り、そこに人工の眼内レンズを入れます。眼内レンズは体内に入れても問題のない合成樹脂のものを使いますので、一度入れたら一生使えます。
 ただ、白内障はすぐ失明するような大変な病気ではありません。徐々に進行して見づらくはなりますが、手術に緊急性はありません。ご自分の生活が不自由かを考えてゆっくり決めていただいて大丈夫です。ただ、必ず年齢を重ねるとともに進行はするので、生活が不自由、体力が落ちてきたと感じたら前向きに手術をお考えになると良いでしょう。

 白内障手術は近年、とても進歩しています。次回は手術と眼内レンズについてお話しします。


2017/8/2更新


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