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139.老眼:私も苦労しています

40歳を過ぎたあたりから、書類を顔に近づけるとぼやける、暗いところで数字が分かりづらいという症状が出てきます。悔しいけれど、老眼の始まりです。

1)なぜ近くのものが見づらいのか?

私たちの目は、角膜と水晶体がカメラのレンズの役目をして、ピント合わせをしてくれます。水晶体は近くを見る時は、厚みを増して近くにピント合わせをしてくれるのですが、年齢とともに水晶体の弾力性が低下します。近くを見るのに十分に膨らんでくれません。書類を持った手がだんだん遠くになります。

2)不便ですが受け入れます

残念ですが、有効な治療法はありません。加齢現象として、受け入れるほかにはありません。手元が見やすくなるというサプリメントを私は試しに1か月飲んだことがありますが、私には効果はありませんでした。私もあきらめて、書類を見る、字を書く時は、老眼鏡を使います。電車に乗るやいなや、カバンから単行本を取り出し読みふけった日々が懐かしいです。

3)人それぞれの方法で老眼鏡やコンタクトレンズを試してみましょう

まずは、老眼鏡の登場です。老眼鏡の合わせ方ですが、一般的に遠くを合わせた眼鏡に40歳代はプラス1.0、50歳代はプラス2.0、60歳代はプラス3.0を加えた眼鏡をかければ近くが見えます。ただし、これは近くを見るための眼鏡なので、顔を上げると遠くのものはぼやけるので注意してください。

以前から眼鏡をかけている人は、遠近両用が便利です。レンズの上方が遠く、下方やや内側にプラスの度数を加入します。

最近は遠近両用コンタクトレンズも良いものがあります。同心円状にレンズの中央が遠くに、その周辺を近くにピント合わせをしたレンズ、その逆に中央が近く、周辺を遠くにピント合わせをしたレンズがあります。ただ、遠くのみ、近くのみに合わせた単焦点レンズと比較するとそれぞれの見え方はやや不鮮明になるので、そこは妥協してください。

眼鏡やコンタクトレンズでモノビジョン法があります。一方の目を遠くに、もう一方の目を近くにピントを合わせる方法です。

白内障手術で挿入する眼内レンズにも多焦点眼内レンズがあります。これは健康保険が効かず、自費になるので手術をする医療機関で良く相談をして決めてください。


(2021.9.1更新)


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