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115.結膜①縁の下の力持ち

今月から結膜シリーズをお届けします。まず、結膜の働きをお話しします。地味ですが縁の下の力持ちです

1) 結膜とは?

球結膜と瞼結膜で構成されます。球結膜は白目の部位、瞼結膜は瞼の裏の赤目の部位です。とても薄い膜状の組織です。

2) 働きは?

まずは目の保護をしてくれます。そして、まばたきがスムーズにでき、目をスムーズに動かすことができるのも結膜が柔軟性を持っているからです。
次に大切なことは、涙の安定性を保つムチンという物質を産生してくれることです。

3) 涙とムチンについて

涙はとても大切な働きをしています。目を乾燥から防ぐ、角膜に酸素・栄養を届ける、感染を防ぐなど大活躍をしています。また、まばたきをして、涙が均等に目の表面を覆うことで私たちは快適に物をみることができます。この涙の安定性にかかせないのがムチンをいう物質で、このムチンを産生しているのが結膜にある杯細胞です。以前、ドライアイの話で、ドライアイ治療薬のジクアホソルナトリウム(商品名:ジクアス)を紹介しましたが、この薬は杯細胞を刺激し、ムチンの産生を増やすことで効果があります。

その他にも結膜はリゾチームという免疫物質を作り、目を感染から守っています。

4) 結膜の病気はいろいろあります

とても働き者の結膜は、目の表面という第一線で目を守っているので、細菌、ウイルス、ほこり、花粉と外敵と常に戦っています。結膜の病気で皆さんがまず思い浮かべるのは「結膜炎」だと思いますが、その他にも、結膜の病気はいろいろあります。来月からは、結膜の病気と治療についてお話ししていきます。

(2019/07/03更新 )


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