多摩区 中野島・登戸 ふじえ眼科

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111.角膜②:ズキズキ・ゴロゴロ 角膜の傷かもしれません

角膜には三叉神経という神経が通っており、とても痛みに敏感です。小さな傷でもゴロゴロしますし、角膜ビランという深い傷がつくと、痛くて目をあけていられなくなります。
角膜の知覚は中央に行くほど敏感になるので、特に角膜中央の傷で患者さんは不快感を訴えます。

1) 表在性角膜炎

表在性角膜炎角膜に小さい傷がついた状態です。フルオロセインという色素をつけて青い光をあてると傷のついた部分は黄色い蛍光色を発するので、診断がつきます。目にゴミが入ったり、こすったりすることで起こりますが、ドライアイの方は何もなくてもできることが多いです。また、目薬の防腐剤で起こすこともあります。
治療は保湿成分のあるヒアルロン酸の目薬で潤いを与え、自分の治癒力で角膜の上皮が再生するのを待ちます。
なかなか傷がなおらない時は、以前、ドライアイの話で紹介したジクアス・ムコスタを併用します。
人間には治癒力があるので、たいていはヒアルロン酸点眼で治りますが、ドライアイの強い方は、上記の目薬を常用するのがよいでしょう。

2) 角膜びらん

角膜に大きな傷がついた状態です。患者さんの話を聞くと、子供の指があたった、段ボールの角が当たったなどの理由が多いです。傷の大きさや深さにもよりますが、患者さんは痛みで目を開けられず、涙を流しながら来院されます。
これも自分の治癒力で角膜上皮が再生するのを待つほかないのですが、感染を起こさないように抗菌剤の目薬を使い、ヒアルロン酸・ジクアス・ムコスタ等の目薬を追加して回復を待ちます。

(2019/3/06更新 )


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