多摩区・ふじえ眼科コラム

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81.子供の視力と弱視

  視力には「裸眼視力」と「矯正視力」があります。私は近視なので裸眼視力は0.1です。きちんと合ったメガネをかけた矯正視力は1.0です。
 子供の視力を考えてみましょう。私たち大人は、以前よりものが見づらくなれば、視力が落ちたと眼科に行き診察を受けます。しかし、子供で目の病気がありものが見づらくても、子供は親に「見づらくなった」と訴えることはありません。そこで3歳児検診や幼稚園・保育園での視力検査があります。ここで裸眼視力が出ないときは、眼科でさらに検査をします。

1) 弱視とは何?

  子供の視力は未発達な状態から、網膜にきちんとピントが合った像を結ぶことにより発達していきます。子供の視力は年齢かける0.2です。1歳なら0.2、2歳なら0.4、5歳ならほぼ大人と同じ1.0の視力が得られます。ただ、子供の視力検査は難しくきちんとできるのは3~4歳です。
 裸眼視力が1.0でなくても、メガネで矯正して矯正視力が1.0でれば弱視の心配はまずありません。定期的に検査していけば大丈夫です。逆に、どんなに矯正しても視力が上がらない場合は、何か発達を妨げている病気が隠れている心配があります。これが「弱視」です。

2) 弱視の原因は?

 弱視の原因には大きく4つあります。
①角膜や水晶体が濁っていて目の中に光が入らず、網膜が刺激を受けないため視力が発達しない
②斜視があり、外れてしまう目を使わないため、そちらの目の視力が発達しない
③強い近視、遠視、乱視があり、網膜にピントが合わず視力が発達しない
④片方の目に強い遠視や乱視があり、そちらの目を使わず視力が発達しない

それぞれの治療法は、次回、詳しくお話しします。

2016/9/7更新

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