多摩区 中野島・登戸  ふじえ眼科 

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56. 翼状片

「白目が黒目の上に伸びてきた」と、受診する患者さんがいます。これは「翼状片(よくじょうへん)」という病気です。

1) 翼状片とはどんな病気?

 白目は結膜、黒目は角膜で、それぞれ構成する細胞が異なります。ところが、結膜の細胞に異常が起こり、結膜が増殖して角膜の上に伸びていく病気です。

2) 原因、進行

翼状片 はっきりわかっているのは紫外線の影響です。その他は、まだ不明です。視力が低下するような悪い病気ではなく、小さいうちは美容上の問題以外、気にすることはありません。
 まれに、急激に角膜中央に伸びていく症例がありますが、ほとんどは、進行は何年単位の非常にゆっくりしたものです。右の写真の患者さんは、この状態で止まって進行が見られないので、様子を見ています。






3) 治療

翼状片    充血や、ゴロゴロ感のある時は、角膜保護剤や消炎剤の点眼で様子をみます。
 根本的な治療は手術になります。美容的に気になる、異物感が強い、角膜の中央まで伸びて瞳にかかる、このような場合は手術の適応です。右の写真を見てください。翼状片が瞳にかかっています。このような方は手術の適応です。
 手術は危険なものではありませんが、再発が30%ほどあるのが問題です。再発を防ぐために、切除した後、健常な結膜を他の部分から持ってきて切り取った部位に移植することもあります。

川崎市多摩区 ふじえ眼科 院長 藤江敬子 プロフィールはこちら

2014/9/10 更新

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