多摩区 中野島・登戸 ふじえ眼科

多摩区・ふじえ眼科コラム

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41. 良い睡眠のために

忙しい生活のなかで、あなたは何時間の睡眠を取っていますか。一番長生きをする確率の高い睡眠時間は一日に何時間でしょうか。答えは7時間です。愛知医科大学の先生が40歳から80歳の方を10年追跡調査してこの結果がでました。アメリカでも同じ結果がででいます。

1) あなたは7時間の睡眠を確保できていますか?

現代の忙しい暮らしの中で、7時間の睡眠時間を確保できている人は少ないのではないでしょうか。実は、私も6時間が精いっぱいです。できたら7時間眠りたい、しかも良質な眠りを得たい、そう思います。

2) レム睡眠とノンレム睡眠

睡眠は「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2つの睡眠の繰り返しです。レム睡眠は浅い眠り、ノンレム睡眠は深い眠りと考えてよいでしょう。眠りに入ると、まずノンレム睡眠が訪れます。その後、レム睡眠に変わります。このサイクルを90分の周期で一晩に4~5回くりかえします。

3) 眠りのゴールデンタイムをつかまえましょう

眠りのゴールデンタイム、それは午後11時から午前2時です。この時間に眠ると、脳の下垂体という部位から分泌される成長ホルモンの分泌が多くなります。成長ホルモンは体の細胞を修復してくれる働きがあり、美肌作りには欠かせません。眠りのゴールデンタイムは、美肌のゴールデンタイムでもあります。

4) ここでメラトニンの登場です

前回お話ししたメラトニンは脳の松果体という部位から分泌されるホルモンです。睡眠のリズムを調節する機能を持ち、夕方から徐々に増えていき、体が眠りに向かう準備をします。そして朝にかけ減少し、自然な目覚めにつながります。このメラトニンは、だんだん暗くなると分泌が増えてきます。考えてみてください。夜、私たちの暮らしがこんなに明るくなったのは、この100年から150年位です。江戸時代は行燈(あんどん)の明かりで、とても薄暗いものでした。人は日の出とともに起き、日の入りとともに休んでいたのです。それが電気、電燈の発明で夜も明るくなり、何万年もの環境が激変しました。けれど私たちの体は変わっていません。難しいことではありますが、良質の眠りを得るためには、夜は出来るだけ早く仕事を片付け、だんだんに部屋を暗くしていき眠りに向かうのが理想なのです。せめて夜はパソコン、スマートフォンの使用を控えましょうと前回お話ししたことの理由です。こうした刺激が目に入ってきたとたんに、せっかく増えてきたメラトニンが減ってしまうからです。
最近はメラトニンのサプリメントも売られています。でも、可能なら自分のメラトニンで良い眠りを得たいと思います。


書店で睡眠についての本を購入し勉強しました。「睡眠」は実に奥が深いです。次回のタイトルは未定ですが、今回書ききれないことがたくさんあります、どこかでまた、このシリーズを登場させます。

川崎市多摩区 ふじえ眼科 院長 藤江敬子 プロフィールはこちら

2013/6/17 更新

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