多摩区 中野島・登戸 ふじえ眼科

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11. 加齢黄斑変性症の治療

前回は加齢黄斑変性症についてお話しました。治療がとても難しい病気ですが、近年、新しい治療が行われ、目覚しい進歩を遂げています。

1) 20年前

20年前は、全く治療はなかったといってもよいでしょう。診断はつくのですが、治療法がなく、残念ですと言うほかありませんでした。

2) レーザー光凝固術

次第に病気の原因がわかってきました。網膜の下の脈絡膜という部分にできた新生血管から血液成分が漏れ出したり、出血したりすることで、視力が落ちる・ゆがむとうい症状がでます。それならば、その新生血管をつぶすことはできないかと、いろいろな試みが始まりました。
先ず行われたのが、新生血管をレーザー光線で焼き固める治療です。しかし、これは、新生血管が黄斑部の真下にある場合には、新生血管とともに、黄斑部の正常組織も破壊してしまうため行うことはできません。

3) 光線力学療法(PDT)

黄斑の下にある新生血管もなんとかやっつけることはできないか。次に始まったのが 光線力学療法です。新生血管に取り込まれる特殊な薬剤を点滴し、その後、正常組織が破壊されないよう、弱いレーザー光線を当てる方法です。ただし、この薬を点滴すると、光線への過敏性が高まるので、治療後は肌を一切露出しない服装、帽子、サングラスとものものしい格好で帰宅する必要があります。

4) 抗血管新生薬療法

今、一番新しい治療法です。私たちのからだには、血管内皮増殖因子という物質があります。これが、脈絡膜の新生血管を作るのに一役かっています。この血管内皮増殖因子の働きを抑える薬を眼内に注射して、新生血管を抑制します。

加齢黄斑変性症は、依然、治療がとてもむずかしい病気です。けれど、いろいろな治療法が考えられ、進歩してきました。もっと良い治療法が出てくるのではないか、さらには、画期的な予防法が見つからないかと期待しています。

川崎市多摩区 ふじえ眼科 院長 藤江敬子 プロフィールはこちら

2010/11/22 更新

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