多摩区 中野島・登戸 ふじえ眼科

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150.瞼⑤:ものもらい 麦粒腫と霰粒腫

瞼が腫れる「ものもらい」、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と霰粒腫(さんりゅうしゅ)があります。それぞれに症状も治療法も異なります。それぞれの特徴をみていきましょう。

1) 触って痛い、麦粒腫

麦粒腫瞼には、目を乾燥から守るために脂肪を分泌する分泌腺や汗腺があります。この分泌腺や汗腺が詰まり、そこに瞼にいる常在菌が感染を起こしたものが麦粒腫です。私はよく「瞼のニキビと考えてください」と説明します。誰の皮膚にも存在する常在菌の悪さですので、他の人に感染させることはありません。
感染を起こしているので、瞼は赤く腫れて、押すと痛みを感じます。
治療は悪さをしている常在菌を抑える抗生物質を使います。抗生物質の目薬1週間、抗生物質の内服薬を5日ほど服用してもらうとよくなります。



2) コリコリしこりを感じるけれど、触っても痛くはない霰粒腫

まつ毛の生え際少し内側に上下に一列、マイボーム腺という分泌腺があります。これが詰まり分泌物が変性して、しこりになったものが、霰粒腫です。麦粒腫と異なり、触っても痛くはありません。
残念ですが、薬は効果がありません。視力には影響しないので、まずは自然に吸収されるのを待ちます。
ただ、しこりが大きく美容的に気になる場合は、切開して内容物を掻き出す手術をします。


(2022.8.3更新)


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