多摩区 中野島・登戸 ふじえ眼科

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144.スギ花粉症

2月になりました。後2週間もすると、花粉症の方には辛い季節が始まります。例年、2月の中旬、気温が高く風の強い日から一気に花粉が飛び始めます。気象庁による今年の予測は2月11日前後、飛散量は昨年よりやや多いとのことです。

1)予防が大切

鼻水、鼻づまり、目や皮膚の痒み、不快な症状は花粉が鼻や目の粘膜、皮膚に付着し、そこで局所の即時型アレルギー反応を起こすことで生じます。肥満細胞という細胞からヒスタミン、セロトニンというアレルギーを引き起こす物質が放出されるのです。
一番の予防法は、花粉に接触しないことです。マスクをする、花粉症予防の保護メガネ(メガネと顔の間に隙間のないもの)をする、洗濯物はできれば部屋干し、もしくは乾燥機で乾かします。
盲点になるのは、室内に持ち込む花粉です。まず衣服に花粉がつかないように、表面が滑らかなコートがおすすめです。髪の毛に花粉がつかないように、帽子もかぶりましょう。玄関のドアを開ける前に、帽子とコートをよくはたいてからドアをあけ、室内へ花粉を持ち込まないようにします。

2)我慢しないで上手に薬を使います

内服薬では、抗ヒスタミン作用薬と血管収縮薬の合剤が最近の主流です。鼻詰まりに悩む人には効果があります。ただ、この薬は空腹時に服用しないと効果がありません。従来の抗ヒスタミン薬、アレグラ、アレロックといったお馴染みの薬も効果があります。眠気が出るものもあるので、車の運転には注意をしてください。
次は点鼻薬です。ステロイドの噴霧型の点鼻薬が主流です。朝一回の噴霧でかなり鼻づまりが軽くなるので、生活の質を維持するのに有効です。

3)点眼薬

目の痒みには点眼薬を使いますが、2種類あります。肥満細胞が花粉の攻撃を受けてもヒスタミンが放出されないようにする「ケミカルメディエーター遊離抑制薬」と、ヒスタミン受容体をブロックする「抗ヒスタミン薬」です。
目の痒み以外に、まぶたの痒みを訴える方も少なくありません。まぶたには、弱いステロイドの軟膏を塗ると効果的です。

ヒノキ花粉のアレルギーも持っている方は、症状が5月上旬まで続きます。予防と薬を使って、この憂鬱な季節を乗り越えましょう。


(2022.2.2更新)


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