多摩区 中野島・登戸 ふじえ眼科

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125.網膜①:緻密な組織です

今年後半は網膜とその関連疾患について書きます。
網膜は眼球の内部に位置し、物を写してその情報を脳に送り、私たちは物を見て、色を感じることができます。しかし、網膜には色々な病気も起こります。
今回は網膜の構造と役割について、そして次回からは、網膜の病気についてお話します。

1)網膜の構造と働き

網膜網膜は10層から成立します。神経細胞(9層)と網膜色素細胞です。
神経細胞には視細胞があります。錐体細胞と杆体細胞からなり、錐体細胞は色や形を認識し脳に伝えます。杆体細胞は明暗を識別します。私たちが暗い部屋に入ったとき、始めは何も見えませんが、段々と目が慣れて物が見えるのは、杆体細胞の働きによるものです









2) 大切な黄斑部

網膜 黄斑部 視神経乳頭黄斑部は網膜の中のほんの一部分ですが、ここに物を見る力の9割が集中しています。そのため、黄斑部に病気が起きると視力はガクンと落ちます。これからのコラムで紹介していきますが、加齢黄斑変性症、中心性漿液性網脈絡膜症が代表的な病気です。








3)神経乳頭

網膜には視神経乳頭を中心に視神経が放射線状に存在します。物を見た情報は視神経乳頭に集まってケーブルとなり、脳の後頭葉にある視覚野に送られ解析された像を私たちは視覚としてとらえているのです。健康な視神経乳頭はきれいなオレンジ色ですが、視野が狭くなる緑内障という病気では、乳頭の白い部分(視神経乳頭陥凹)が拡大してきます。人間ドックで「視神経乳頭陥凹の拡大、要再検査」と指摘されるのは緑内障の疑いがあるからです。緑内障はかなり症状が進まない限り患者さんに自覚症状がでないので、眼底検査は緑内障の早期発見に役立っています。

(2020/7/08更新 )


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