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113.角膜④:円錐角膜 治療は進歩しています

円錐角膜

円錐角膜という病気をご存知ですか?角膜が円錐形に変形する病気です。男性に多く、10代から20代に発症することが多いです。写真をみてください。これは同じ人の右目と左目ですが、右目の角膜が前方に突出しています。右目の円錐角膜です。
強い乱視を起こすので、視力低下で気付きます。






1) 治療

強い乱視で、メガネでの視力矯正が難しい場合が多く、ハードコンタクトレンズでの矯正となります。ハードコントクトレンズならレンズのカーブを自分の角膜のカーブに代用できるからです。ただ円錐角膜が進行すると、レンズがはずれやすくなったり、レンズにより角膜に傷がつきハードコンタクトレンズ装用が難しくなる方がいます。

2) クロスリンキング法

角膜にビタミンB2の点眼をして紫外線照射をする治療法です。円錐角膜を直すことはできませんが、進行を抑えることができます。

3) 角膜移植

円錐角膜が進行し、ハ-ドコンタクトレンズでも視力矯正ができなくなった場合、角膜の中央が薄くなって孔があきそうになった場合、角膜移植の適応になります。
以前は角膜の提供者が少なく角膜移植を受けるのはとても大変でした。現在は、海外のアイバンクから角膜を輸入するので、あまり待たずに手術を受けられるようになりました。
ただ、人の角膜をもらうので拒絶反応が起こる場合があります。その場合はステロイドの点眼や、免疫抑制剤の内服で治療します。

円錐角膜の治療は近年、劇的に飛躍をとげています。大学病院の角膜専門外来でその方の進行の程度に合った、良い治療を受けられるようになりました。

(2019/05/01更新 )


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