多摩区 中野島・登戸 ふじえ眼科

多摩区・ふじえ眼科コラム

多摩区 ふじえ眼科 ホームページはコチラ

109.角膜①:透明なのには努力があります

新年、明けましておめでとうございます。本年もこのコラムを宜しくお願いします。
来月は季節がら、スギ花粉症の話をお届けしますが、何回か「角膜」のシリーズを書きます。今月は角膜について、3月からは、いろいろな角膜の病気について書く予定です。

1) 角膜が透明であるための努力

角膜、構造、内皮細胞目の中央、黒目ですが実は透明です。直径は約12mm、厚みは約0.5mmです。目に光を取り入れるとともに、凸レンズの役目があり、網膜にピントを合わせる仕事もしています。
角膜が濁ると光が目の中に届かなくなり私たちの視力は失われます。角膜が透明であることは、当たり前のようで、ありがたみを感じずに過ごしていますが、実は角膜が透明であるために、角膜は大変な努力をしてくれているのです。角膜は5層の構造をしていますが、一番内側の角膜内皮はポンプ機能があります、エネルギーを使って角膜に余分な水分が入ってくるのを防ぎ、せっせと余分な水分を角膜から除いてくれます。このお蔭で私たちの角膜は透明なのです。
内皮細胞は1mm四方に約3000個ありますが、再生しないので加齢とともに数が減っていきます。また角膜の病気で数が減るとポンプ機能が落ち、角膜が濁ってしまいます。この、角膜水疱症については後日お話しします。

2) 乾燥や病気から守る仕組み

角膜の表面は常に涙でおおおわれ、良好な視力を保つとともに、乾燥から守り、異物や病原菌の侵入を防いでくれます。

3) 痛みに敏感です

目にゴミが入り辛い思いをした経験は皆さんにおありだと思います。角膜は痛みにとても敏感ですが、これはとても大切な臓器なのでからだが異変にいち早く気づいてもらおうとする信号ともいえます。

3月からは角膜の病気や傷、治療法を何回かシリーズで書いていきます。


(2019/1/09更新 )


コラムトップへ戻る

多摩区 ふじえ眼科 ホームページはコチラ